自立支援介護という言葉を聞いたことはありますか？
最近、介護において注目されるようになった介護方法です。
そこで今回は、自立支援介護について詳しくご紹介します。
▼自立支援介護とは
自立支援介護は、介護が必要な高齢者の自主性を尊重し、自立した生活を送れるよう支援する介護です。
2018年の介護報酬改定で重視されるようになり、近年注目されるようになりました。
自立支援介護は、利用者だけではなく家族が得られるメリットも多いです。
介護はお世話をすることがメインでしたが、自立支援介護はサポートを最小限にして利用者の自立を促します。
▼自立支援介護の4つのケア
自立支援介護には下記の4つのケアがあります。
■水分ケア
高齢者の水分摂取量は1日1,500ml以上です。
しかし高齢になるとだんだんと喉の渇きを感じられなくなり、水分の摂取量が減ってしまいます。
水分不足を防ぐために、体を動かしたり好きな飲み物を飲んだり、ゼリーを食べたりして水分摂取をします。
■栄養ケア
1日に必要なカロリーは1,500kcal以上です。
しかし、噛む力や飲み込む力が弱くなっていくのでどうしても栄養が不足してしまいます。
栄養不足にならないためにも、スルメなどの固いものや好きなもの食べて、食への積極性を促します。
■運動ケア
運動をしなくなると身体機能や筋力が低下し、衰えはどんどんと進んでしまいます。
そのため、1日に歩く目標を決めたり、歩けない場合は立つ時間を増やしたりして運動量を増やします。
■排便ケア
3日以内の下剤を使わない自然な排便を目指します。
トイレの習慣を作ったり、自然排便を促す姿勢を取ったりして排便トラブルの改善をしていきます。
▼まとめ
今回は、自立支援介護についてご紹介しました。
介護は一方的に世話をするのではなく、利用者の自立を促すことが大切です。
できることを増やせば、本人にとっても家族になってもプラスになりますよ。
